医薬品後発メーカー協会( PRO GENERICOS)の発表によると、今年第1四半期のジェネリック医薬品の販売は、4月に連邦政府による12.5%の値上げ承認を前にした駆け込み需要の影響で、前年同期比18.7%と大幅増加して2012年以降では最高の伸び率を記録している。
PRO GENERICOS協会のテルマ・サーレス会長は、経済リセッションによる失業率の二桁台への増加、実質賃金の減少、4月からのジェネリック医薬品の12.5%の値上げなどの要因で、3月の駆け込み需要につながったと説明している。
1月のジェネリック医薬品販売は8,150万箱、2月は前月比0.4%減少の8,100万箱、3月は4月からのジェネリック医薬品12.5%の値上げを前の駆け込み需要で1億750万箱と大幅に増加、しかし4月以降のジェネリック医薬品販売の落込みは避けられないと予想されている。
今年第1四半期のジェネリック医薬品を含む医薬品販売数量は前年同期比9.6%増加の8億9,010万箱、一方医薬品販売価格は10.8%増加の113億レアル、ジェネリック医薬品を除く医薬品販売価格は6.0%増加に留まっている。
ジェネリック医薬品メーカートップのEMS社並びにHypermarcasグループのNeo Quimica社、フランス資本 SanofiグループのMedley社では、製造コスト上昇やドル高の為替で収益が圧迫される傾向が続いている。
しかし各ジェネリック医薬品メーカーでは、経済リセッションや失業率増加、政治混乱などの要因で、連邦政府による薬価の値上げ承認でも利益率カットを余儀なくされている。(2016年4月27日付けヴァロール紙)