ペトロブラス石油公社が資本参加している石油化学会社ブラスケンは、今月中に国内向けプラスティック樹脂のポリプロピレン並びにポリエチレン価格を大幅に値上げすると発表している。
ブラスケン社はプラスティック樹脂を電力エネルギー業界並びに石油化学業界、金属業界、農畜産業界にコモディティ価格が僅かに異なる価格で供給していると石油化学業界のコンサルタント企業International Platts社は説明している。
プラスケン社はレアル通貨に対するドル高の為替の影響や石油の国際コモディティ価格の上昇で輸入ナフサ価格が高騰してきているために、今年の輸入ナフサ価格は30%の調整が必要と見込まれている。
5月の1トン当たりのポリエチレン価格は150レアル~200レアル、ポリプロピレン価格は250レアル前後の価格調整が行われると予想、平均輸出価格は122ドル、特殊なポリプロピレンの輸出価格は4月の65ドルから116ドルと大幅に値上げされるとInternational Platts社は予想している。
ブラスケン社はナフサの70%に相当する1,000万トンをペトロブラスから購入しているが、ドルの為替の上昇並びにイギリスの北海にあるブレント油田から採鉱される硫黄分の少ない軽質油である1バレルあたりのブレント原油価格は昨年末の57.33ドルから現在は65.37ドルに上昇しているために、輸入ナフサ価格の値上げは避けられないと予想されている。(2015年5月26日付けヴァロール紙)