米国資本の大手薬局チェーンWalgreens社は、更なる中南米進出の足掛かりをつくるためにBTG パクツアル銀行傘下のBR Pharma社と買収交渉を行っていると業界関係者は予想している。
Walgreens社は2012年に英国資本の薬局チェーンAlliance Boots社の株式を45%取得してブラジル市場に進出、BR Pharma社はブラジル国内の薬局チェーンでは3位にランクされている。
2013年のBR Pharma社の売上は34億レアルであったが、赤字は1億5,130万レアル、今年第24半期の赤字は9,533万レアル、今年上半期の赤字は1億4,310万レアル、負債総額は5億4,680万レアルとなっている。
BR Pharma社は2009年に設立され、2010年から2012年にかけてBig Bem 社並びにFarmarcia Santana社、 DrogariaRosario社、 Mais Economica e Farmais社を相次いで買収して北部地域並びに北東部地域、中西部地域に進出している。
Alliance Boots社は、今年5月にFarmacias Ahumada社を買収してメキシコ並びにチリの薬局チェーン1,400店舗の運営に乗り出し、またコロンビア進出を模索している。
2013年のWalgreens社の売上は722億1,700万ドル、純益は24億ドル、25カ国で1万1,000店舗の薬局チェーンを運営しているが、今後の成長が見込める中南米のマーケットシェア拡大を狙っている。
今年初めにはWalgreens社のライバルであるCVS社がPatria Investimentos社を通して買収案件を模索しているが、ブラジル国内ではすでにOnofre社を買収、 またDrogaria São Paulo Pacheco社の買収を模索していると予想されている。(2014年10月9日付けエスタード紙)