ドイツの製薬・化学大手バイエル社は、傘下のプラスチック事業マテリアルサイエンスを売却してヘルスケア事業並びに農薬分野のクロップサイエンス事業に投資を集中させると予想されている。
バイエルは今年5月に米国資本のメルク社のコンシューマーケア事業を142億ドルで買収することで合意、一般用医薬品メーカーとして米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)に次いで世界2位となる。
バイエルは独2位の化学会社エボニック・インダストリーズ社が数カ月前に合成樹脂事業を手掛けるバイエル・マテリアルサイエンスの買収に関心を示したことで売却を検討している。
昨年のバイエルの売上は401億ユーロ、そのうち28%は化学部部門、47%はヘルスケア部門、純益31億ユーロの大半はヘルスケア部門に集中している。
バイエルのブラジルへの投資は2億レアルが予定されており、すでに穀物栽培向け種子会社を買収、昨年のブラジルのバイエル社の売上は70億レアル、クロップサイエンス部門の売上は62.5%に相当する44億レアルとなっている。(2014年9月19日付けエスタード紙)