ブラジル化学工業会(Abiquim)の調査によると、10月の過去12カ月間の化学工業製品の貿易収支は320億ドルの赤字を計上、今年の化学工業製品の貿易収支は、レアルに対するドルの為替がR$2.20~R$2.30で推移すると仮定すれば322億ドルが予想されており、前回予想の330億ドルから下方修正されている。
今後さらにドル高の為替が進行すれば化学工業製品の輸入の減少の一方で、ブラジルからの化学工業製品の輸出が増加するために、貿易収支赤字は減少すると予想されている。
10月の化学工業製品の輸入は、前年同月比2.3%減少の42億ドル、前月比では8.0%増加、輸出は3.8%減少の13億ドル、前月比では6.8%増加、今年10カ月間の輸入総額は9.2%増加の387億ドル、輸出は4.8%減少の119億ドルであった。
今年10カ月間の常温で弾性をもち、加熱で軟化して種々な形に加工することができる合成樹脂の熱可塑性樹脂の輸出額は、前年同期比マイナス10.7%の17億ドル、肥料用中間財の輸入は、全体の17.9%を占める69億ドルであった。(2013年11月22日付けヴァロール紙)