エリオ・コスタ通信相はソロカバ市とモジ・ダス・クルーゼス市での地上デジタル放送開始セレモニーで、デジタル放送用のチューナー販売が予想を大幅に下回っているのは国民の知識不足が大きな要因を占めているためであり、テレビ放送業界に対してキャンペーン展開を要請している。
また小売業界に対しても消費者へのデジタルテレビやチューナーの説明不足を指摘したが、テレビ放送による知識伝達効果を強調している。
デジタル放送は2007年末に開始されたが、今までにチューナー販売は僅かに25万台に留まって予想を大幅に下回っており、ブラジル国内のチューナーのないテレビは7,000万台あるが、2010年1月から32インチ以上のテレビにはチューナー内蔵が義務付けされる。
デジタルテレビ放送は26都市で行なわれているが、今年末までに21州都と40の地方都市での放送開始、2016年にはブラジル全国で行なわれる予定となっている。
連邦政府は日伯デジタル方式の南米全域での普及を目指してロビー活動を行なっており、すでにペルーが採用決定、アルゼンチン、チリ並びにエクアドールでの採用に力を入れているが、ヨーロッパ方式採用に傾いているコロンビアやウルグアイでも説得に力を入れている。{2009年7月15日付けエスタード紙}