ヒューレット・パッカードに次ぐ出荷台数で世界第2のPCメーカーである台湾のエイサー(Acer)は市場拡大が期待できるブラジルに3,000万ドルを投資して、第3四半期に10インチのタブレット端末を市場に投入するが、初めは輸入品となる。
タブレット端末PCのOS「Android」の採用は通信環境との親和性が高い、電子ブックや音楽・動画再生、インターネットのコンテンツ閲覧といったアプリケーションが豊富な理由からAndroidを選んでいる。
同社は今後の戦略について、急成長しているスマートフォンやタブレット市場での存在感を増して、モバイルインターネット端末市場でリーディングカンパニーを目指すとしている。
エイサーは昨年に再度、ブラジルでノートブックの生産を再開、今年の売上を5億ドルと見込んでおり、また年内にはAndroidタブレットのリリースを予定されている。
同社では低価格でシンプル機能のMachines、高級機種Gateway並びに中間機種Acerを揃えてプロモーションを予定、また新機種のノートブック、2012年にはスマートフォンのリリースを予定している。
ブラジルはエイサーにとって中国以外のノートブックの生産を行っている唯一の国であるが、州税である商品流通サービス税(ICMS)の税率が州によってまちまちであるために、部品を輸入する州の選定や他国よりも在庫を抱える必要性など問題も多い。
12メーカーがブラジルでのタブレット端末の生産を検討しており、メーカー名としてはPositivo社、Envision、Motorola、Samsung、LG、Itautec、Sanmina、Foxconn、Compalead、 Semp Toshiba、Aiox 並びにMXT社の12社となっている。(2011年5月24日/25日付けエスタード紙)