経済リセッションで一般消費者の購買力低下に伴って、過去2年間の家電や電子機器販売台数は前年割れで減少を続けている一方で、付加価値の高い4Gセルラー電話やデジタルフルハイビジョンLED液晶テレビの価格は、二桁台の上昇を続けている。
2016年の情報機器販売台数は、景気停滞に伴って前年比26%減少、オーディオ機器は21.0%減少、電話は18%減少、白物家電は12%減少、ポータブル機器は8.0%減少して平均で前年比20%減少している。
また2016年の情報機器販売金額は前年比16.0%減少、オーディオ機器は6.0%減少、電話は高価格の4Gセルラー販売が牽引して15.0%と大幅に増加、白物家電は6.0%減少、ポータブル機器は2.0%増加している。
2016年の情報機器の平均販売価格は前年比13.0%増加、オーディオ機器は19.0%増加、電話は40%増加、ポータブル機器は11.0%増加したが、唯一白物家電は、インフレ指数6.3%を下回る6.0%の増加に留まっている。
2016年のインフレ指数を差引かない電子電機機器業界の名目売上は、前年比1.0%増加の900億レアルと前年比10億レアルの増加に留まり、インフレ指数6.3%を考慮すると実質5.0%以上の売り上げ減少を記録している。
しかし2015年の電話セクターの販売は前年比38%増加、2016年は43%増加、昨年の4Gセルラー販売価格は前年比117%上昇、また昨年のテレビ販売は前年割れを記録したが、ウルトラハイビジョンテレビ販売は前年比96%と倍増している。(2017年3月12日付けエスタード紙)