ブラジルのマナウスの自由貿易地域(ゾーナフランカ)のテレビ関連企業はデジタル放送関連装置の輸出を開始、昨年はセット・トップ・ボックスを56万8,000台輸出した。
また昨年のチューナー内蔵型液晶テレビを12万840台輸出、ブラジルの液晶テレビ生産は300万台で今後も日伯デジタルテレビ方式採用の国が増加に伴って、テレビやセット・トップ・ボックスの輸出増加が見込まれている。
ミナス州サンタ・リッタ・ド・サプカ市に本社を置くLinear社はアルゼンチンのデジタルテレビ市場向けの装置の輸出のために、ウルグアイに400万レアルを投資して工場を建設する。
ウルグアイ並びにコロンビアはヨーロッパ方式採用を発表していたが、ロィヤリティが無償の日伯方式を採用する可能性があり、先週、エリオ・コスタ通信相はデジタル放送関連でウルグアイを訪問、またデジタル放送の導入のロビー活動のために関係者がコスタリカを訪問する。
またキューバ、ボリビア、パラグアイ並びにエクアドルへの日伯方式採用のためにロビー活動を継続、先週、南アフリカへの導入のために同国を関係者が訪問、来月にはブラジルで開発されたソフト"Ginga"を説明するために関係者がボツワナを訪問する
今年のテレビ生産は昨年の900万台を大幅に上回る1,200万台で売り上げが41億8,000万ドルを予想、アルゼンチンの液晶テレビの大半はゾーナフランカで製造され製品であり、ワールドカップ向けのテレビの増産は4月から開始されると見込まれている。
しかし中国やアジアでもデジタルテレビ向けチューナーやセット・トップ・ボックスの性増加可能であり、ブラジルの電子機器製造業界はコスト削減などで競争力を付けなければ市場を荒らされる。(2010年3月4日付けヴァロール紙)