全国電気電子製品メーカー協会(Eletros)では鉄鋼メーカーから白物家電用冷間圧延鋼や亜鉛メッキ鋼板の値上げの交渉中で、業界では来年1月に最低でも家電メーカー向けに7.0%の値上げで小売価格への転嫁が余儀なくされると見込んでいる。
白物家電メーカーに納入しているナショナル製鉄(CSN)、アルセロール・ミッタル社やウジミナス社は今年半ばから値上げを要求していたが、現在は15.0%の値上げを要求している。
白物家電メーカーはドル安の為替や世界的需要減で輸入鋼板価格が安くなって輸入を開始したために、輸入税が免税であった7品目の鋼板類が7月から課税対象になった。
簡易洗濯機メーカーのLatina社のヴァルジール・ダンタス社長は国内の白物家電需要が非常に大きいために年内の小売メーカーの値上げは注意を要するが、最終消費者価格は2.0%から3.0%の転嫁が余儀なくされると見込んでいる。(2009年12月3日付けヴァロール紙)