全国自動車工業会(Anfavea)の発表によると、2021年1月のバスやトラックを含む新車販売は、前年同月比マイナス11.5%の二桁減少の17万1,100台に留まり、また前月比ではマイナス29.8%と依然としてCOVID-19パンデミックの影響が尾を引いている。
今年1月の新車販売が前年同月比並びに前月比で、それぞれ二桁台の減少した要因として、COVID-19パンデミックの影響及び営業日数が前年同月比で、2日間少なかったことも販売台数減少に拍車をかけた要因となっている。
今年1月の自動車輸出台数は、主な輸出先のラテンアメリカ諸国が未だにCOVID-19パンデミックの影響を受けているにも関わらず、前年同月比21.9%と二桁台の大幅増加の2万5,000台を記録したと全国自動車工業会(Anfavea)のLuiz Carlos de Moraes会長は説明。今年1月の自動車輸出金額は、前年同月比24.2%増加の4億5,720万ドルであった。
今年1月の新車の国内販売が二桁減少及びCOVID-19パンデミックの影響で、部品サプライヤーの供給問題が解決していないにも関わらず、新車生産は4.2%増加の19万9,700台を記録している。
今年1月の自動車業界の労働者総数は、前年同月比マイナス3.5%の10万3,300人まで減少したが、トラック需要によるトラックメーカーの新規雇用が牽引して前月比では2,200人増加したが、新規雇用の大半は6ヶ月~12か月間の短期契約雇用となっている。
新たに輸送部門の課税率増加で、ブラジルの新車価格の44.0%は税金で占めてられているが、スペインは21.0%、ドイツは19.0%、米国は僅か7.0%とモラエス会長は指摘している。
自動車メーカーは、2013年~2017年の5年間の自動車業界向けの技術開発投資振興計画(Inovar-Auto)プログラムIに、年間平均51億レアルを投資したにも拘らず、そのうち0.8%は税制上の優遇措置によって得られただけとモラエス会長は指摘している。