全国自動車工業会(Anfavea)の発表によると、2020年のバスやトラックを含む新車生産は、前年比31.6%の大幅減少の201万台に留まり、過去17年間で最低の生産台数まで落ち込んでいる。
2020年12月の自動車生産は前月比12.1%の二桁台の減少を記録した一方で、前年同月比では22.8%の大幅増加の20万9300台を記録していた。
新型コロナウイルスの影響で、大半の自動車メーカーは昨年3月23日から自動車生産停止を決定、ある自動車メーカーでは集団休暇政策、残業時間預金システムなどの問題で6月近くまでの生産延長を余儀なくされた。
昨年6月には大半の自動車メーカーは自動車生産を再開したが、昨年6月の新車生産台数は前月比129%増加の9万8,700台と前年同月比では57.7%減少。昨年4月の自動車生産は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、全ての自動車メーカーが生産中止を余儀なくされた影響で、前年同月比99.3%減少に相当する1,800台に留まり、統計を取り始めた63年間で最低の生産台数を記録。昨年上半期の新車生産は前年同期の147万台から50.5%減少していた。
今年初めに自動車メーカーの新車在庫は営業日数換算で僅か12日と過去最低の在庫レベルまで低下しているが、昨年当初は300万台の生産が予想されていたが、COVID-19パンデミックの影響で100万台減少の201万台に留まって、2003年の170万台以降では最低の生産台数まで落ち込んだ。
2020年のバスやトラックを除く乗用車生産は前年比32.1%減少の190万台、トラック生産は19.9%減少、バス生産は33.5%減少している。
2020年の自動車業界に従事する5万600人の労働者の解雇を余儀なくされて、業界の労働者総数は12万500人に減少、昨年12月は213人の労働者の解雇を余儀なくされた。
2021年のバスやトラックを含む新車消費は前年比15.0%増加の237万台を全国自動車工業会(Anfavea)では予想している。COVID-19パンデミックの影響が全くなかった2019年の新車販売は279万台であったが、この数字に達するのは2023年になると予想されている。
2021年の新車販売は国内並びに輸出ともに増加が予想されており、今年の新車生産は前年比25.0%増加の252万台を予想しているが、自動車業界の年間生産能力500万台の僅かに半分となっている。
新車輸出の70%以上を占めるアルゼンチンは、経済リセッションの上にCOVID-19パンデミックの影響で大幅減少を余儀なくされて、2020年のバスやトラックを含む新車輸出は、前年比24.3%減少の32万4300台に留まり、過去18年間では最低の輸出台数に落ち込んでいた。
2020年のバスやトラック、農業機械、自動車パーツを含む自動車関連輸出金額は前年比24.6減少の74億ドルであった。昨年12月の自動車輸出は前年同月比32.4%増加の3万8,400台、前月比12.7%減少であった。
2020年の新車販売台数は前年比26.2%減少の206万台、昨年12月の新車販売は前月比8.4%増加の24万4,000台に達し、昨年の月間販売では最高を記録していたが、前年同月比では7.1%減少している。
2020年のバスやトラックの除く新車販売は前年比26.7%減少の195万台、トラック販売は11.5%減少の8万9,700台、バス販売は33.4%減少の1万3,900台となっている。