フィアット社は新型コロナウイルス(covid-19 )がパンデミックの影響で、ブラジル国内の2020年度の新車販売は前年比40%減少と壊滅的なダメージを受けるために、生産台数の見直し並びに設備投資などの変更を余儀なくされると南米FCA Fiat Chrysler社のAntonio Filosa社長は説明している。
また新型コロナウイルスのパンデミックがコントロールされるのは今年下半期と仮定しても、富裕層以外は新車購入よりも他の資本財購入を優先するとAntonio Filosa社長は予想している。
同社の2024年までの投資総額は160億レアルを見込んでいたにもかかわらず、新型コロナウイルス感染拡大による新車販売の大幅な下落予想で、投資期限を1年間延長すると南米FCA Fiat Chrysler社のAntonio Filosa社長は説明している。
またGeneral Motors社では、2020年~2024年の投資5か年計画の投資総額は100億レアルを見込んでいたにもかかわらず、新型コロナウイルス感染拡大で、投資の先送りを余儀なくされている。
全国自動車工業会(Anfavea)の今年のバスやトラックを除く新車販売予想は、前年比9.0%増加の266万5,000台を予想していたにもかかわらず、今後数日以内に大幅な下方修正の発表を予定している。
今年3月のバスやトラックを除く新車販売台数は15万4,000台でその大半は3月20日までの販売であり、3月15日以降は90%の壊滅的な減少を記録していた。
3月の新車販売台数15万4,000台は、前月比20%減少、前年同月比23%減少、今年第1四半期は前年同期比8.6%減少の53万1,700台に留まった。
ブラジル国内の自動車メーカーは、3月後半から一斉に生産中止のために集団休暇やレイオフを採用。“今年4月の新車販売は前年同月比90%減少、5月は60%減少、6月は恐らく50%減少”をAntonio Filosa社長は予想している。
GM社では新型コロナウイルスのパンデミック終焉が当初予想よりも長引くために、5か所の生産工場で採用しているレイオフ期間を集団休暇終了後も最長4か月間の延長交渉を検討している。
集団休暇後の従業員の待遇に対して会社側並びにサンパウロ州政府と調整を予定しているが、サラリーカットしない条件での交渉をABC金属労連のWagner Santana組合長は模索している。(2020年4月1日のエスタード紙サイトから抜粋)