自動車販売代理店が加盟する全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)の発表によると、2020年2月のトラックやバスを含む新車販売は、前年同月比1.18%微増の20万980台、前月比では3.89%増加した一方で3、今年初め2カ月間では0.99%減少している。
今年2月の新車販売が微増した要因として、自動車のMercosul仕様のナンバープレートが2月から開始された一方で、カーニバルが2月末に実施されたことは新車販売にはマイナス要因となっている。
毎年1月から2月は自動車所有税(IPVA)並びに固定資産税(IPTU)、学生の教材購入などで新車販売は落ち込むとFenabrave連盟のアラリコ・アスンプサン・ジュニオール会長は楽観視しており、今年の新車販売は二桁増加を見込んでいる。
今年2月のバスやトラックを除く新車販売は前年同月比1.48%増加の19万2,600台、前月比では4.63%増加、今年初め2カ月間は前年同期比0.98%微増を記録している。
今年2月のトラック販売は前年同月比9.42%増加の6,500台、バス販売は7.35%減少の1,840台、前記同様に前月比4.52%増加、14.66%減少、今年2月間では0.40%減少、4.61%減少を記録している。
今年初めの輸入車は前年比20%増加の4万2,000台が予想されていたにも関わらず、1月初めの為替は1ドルR$3.80、今ではR$4.50%に下落しており、輸入車のメーカーで構成するブラジル自動車輸入製造業者協会(Abeifa)のジョゼー・ルイス・ガンディーニ会長は計画変更を迫られている。
2011年の輸入車ディーラーは850店舗で、19万9,000台を販売していたにも関わらず、2012年の自動車業界向けの技術開発投資振興計画イノヴァル・アウト(Inovar-Auto)として知られる自動車振興策の導入で壊滅できな打撃を受け、現在の輸入車ディーラーは419店舗と半分以下に縮小している。
今年初め2カ月間の輸入新車販売は前年同期比2.1%増加の5,075台を記録したが、レアル通貨の下落や新型コロナウイルスの影響で、今後の輸入新車販売の見通しが立たないとガンディーニ会長は説明している。(2020年3月3日付けエスタード紙)