今月6日にパウロ・ゲデス経済相とアルゼンチンのダンテ・シカ工業生産相は、現行の自動車協定が2020年6月末の有効期限終了するために、翌7月から発効する新たな2国間自動車協定の締結を発表した。
新自動車協定は2020年7月1日発効、2029年6月30日をもって終了、両国間の自動車貿易自由化は9年間先送りされるが、自動車および自動車部品の貿易バランスを維持するための均衡係数は、現行の1対1.5から最大1対3.0まで拡大する。
ブラジルからアルゼンチン向け自動車並びに自動車パーツは、現行の1.5ドル対1.0ドルから1.7ドル対1.0ドルに変更、2020年7月~2023年6月までは1.8ドル対1.0ドル、2028年7月~2029年6月は、3.0ドル対1.0ドルが予定されている。
2029年7月から貿易均衡係数や貿易関税は廃止され、両国間の自動車貿易は完全な自由化となるが、メルコスール・EUの自由貿易協定(FTA)は、発効後15年かけて自動車貿易を自由化するために、両国はEU よりも5年間早く自由化する。
2020年7月1日発効する新自動車協定では、両国の域内現地調達率は60%から50%に引き下げられ、電気自動車およびハイブリット車に関しては優遇政策が適用される。
また新自動車協定では、アルゼンチン並びにブラジルの自動車工場誘致のために優遇税制を導入する州政府は新自動車協定の適用を除外されるために、州政府間の税制戦争発生を防ぐ効果がある。(2019年9月7日付けエスタード紙)