ブラジルGM社はブラジル国内でトップシェアを占めているにも関わらず、ブラジル並びに南米支店では赤字を計上、GM本社のMary Barra社長は、赤字体質の支店に投資継続は意味がないために、短期間のうちでの黒字計上のためのコストカットができないなら撤退も仄めかしている。
先週ブラジルGM社では、従業員に対して黒字転換のための身を削るコストカット協力を要請、またサンパウロ州サン・ジョゼ・ドス・カンポス工場の従業員の基本給2,300レアルから30%カットに相当する1,600レアルへの引下を提示している。
GM社は基本給カット以外にも労働時間、勤務時間クレジット制度、従業員利益分配金(PLR)、派遣労働制度などの労働形態変更を申し合わせてきていると地元の金属労連のレナート・アルメイダ副議長は説明している。
ブラジルGM社は、サンパウロ州政府に対して商品流通サービス税(ICMS)クレジット相殺を要請、また不可欠な従業員のサラリーカットなどについても理解を求めている。
サンパウロ州内にはワーゲン社並びにフォード社、GM社、トヨタ社、ホンダ社、スカニア社、メルセデス・ベンツ社など13メーカーが州内の29カ所の自動車工場で自動車やバス、トラックを生産している。
2017年から自動車やトラック生産は上昇に転じているものの、多くの自動車メーカーは、依然として赤字が継続していると全国自動車工業会(Anfavea)のアントニオ・メガーレ会長は説明している。(2019年1月24日付けエスタード紙)