ブラジル自動車部品工業会(Sindipeças)が3カ月ごとに実施している調査によると、2018年のブラジルの自動車部品工業界売上は、好調な新車の国内販売並びに輸出増加に伴って、前年比二桁台の増加が予想されている。
Sindipeças工業会では、今年の自動車部品業界の売上は、前年比14.3%増加の894億レアルと3月予想の8.3%と大幅に上回る上方修正を行って、投資並びに雇用調整を余儀なくされている。
1月前の自動車部品工業界の今年の投資総額は、21億9,000万レアルであったにも関わらず、最終レポートでは、昨年第2四半期から受注好調で24億7,000万レアルに上方修正を余儀なくされているとSindipeças工業会のDan Ioschpe会長は説明している。
2017年の自動車部品工業界の雇用総数は16万4,600人に留まっていたが、今年3月には17万2,800人に増加、現在は17万4,500人まで増加して、今後更なる新規雇用の必要性が見込まれている。
2017年の自動車部品工業界の自動車メーカーに対する売上は、業界全体の61.0%を占めていたが、今年4月時点では自動車メーカーへの需要拡大に伴って61.7%に上昇している。
新車販売が底を打っていた2016年の自動車部品工業界の自動車メーカーに対する売上は、57.5%に留まっていた一方で、新車販売が記録を更新した2013年は70.4%に達していた。
国内の自動車部品販売が好調に推移しているのと並行して、今年の自動車部品輸出は、前年比11.5%増加の82億6,000万ドルが予想されている。また国内経済の回復に伴って輸入自動車増加で、今年の自動車部品貿易は、2014年以降では最悪の62億8,000万ドルの赤字計上が予想されている。(2018年4月24日付けヴァロール紙)