2017年のトラックやバスを含む自動車生産は、前年比25.2%増加の270万台に達して3年連続での前年割れから一転して上昇に転じ、今年の自動車生産は306万台が予想されている。
2017年の自動車の大幅増産に伴って、自動車業界では、新たに5,500人を雇用して12万6700人に達しており、また昨年3月のレイオフ中の従業員総数は3万8,800人から年末には僅か1,885人まで減少。しかし自動車業界の設備稼働率は、好調時の75%を大幅に下回る47%に留まっている。
2017年のトラクターなどの農業機械を含む自動車輸出は76万2,000台、輸出金額は158億ドルに達して過去3番目の輸出金額を記録していると全国自動車工業会(Anfavea)のアントニオ・メガレ会長は説明している。
またコロンビアとの自動車協定締結やレアル高の為替、2016年12月31日で終了した自動車技術革新政策(Inovar Auto)は、ブラジル産自動車の技術や安全性向上に寄与して、輸出増加につながっていると全国自動車工業会のアントニオ・メガレ会長は説明している。
2018年のバスやトラックを含む自動車生産は、失業率の低下並びに一般消費者の景況感改善、自動車向けクレジット拡大、今年の国内総生産の3.0%増加などの要因で前年比13.2%増加の305万5,000台、国内販売は11.7%増加の250万台が予想されている。
しかし2018年の自動車輸出は、輸出の60%を占めるアルゼンチン経済の伸び率低下などの要因で、前年比5.0%増加の80万台に留まるとアントニオ・メガレ会長は予想している。
2017年の輸入自動車の国内マーケットシェアは、10.9%に相当する24万4,100台であったが、今年は特別工業製品税(IPI)の免税で15.0%まで上昇すると予想している。
2013年の自動車生産は371万台、自動車販売は377万台、前記同様に2014年は315万台、350万台、2015年は243万台、357万台、2016年は216万台、205万台、2017年は270万台、224万台、218年は306万台、250万台が予想されている。(2018年1月6日付けエスタード紙)