ブラジルの二輪車メーカー協会(Abraciclo)の発表によると、今年初め11カ月間の二輪車生産は、前年同期比4.8%減少の81万3,900台に留まって昨年並みで推移している。
しかし今年11月の二輪車生産は、2カ月連続で増加して前月比5.6%増加、前年同月比では18.2%増加の8万3,100台を記録、2018年の二輪車業界は、大幅に改善するとAbraciclo協会のマルコス・フェルマニアン会長は楽観視している。
今年11月のディーラー向け二輪車販売は前月比5.0%増加の7万3,100台、また今年初め11カ月間のディーラー向け二輪車販売は、前年同期比7.0%増加の74万6,000台を記録、一般消費向け小売販売は4.3%減少の6万5,300台に留まっている。また今年初め11カ月間の輸出は41.9%増加の7万4,682台、そのうちアルゼンチン向け輸出は全体の65.4%を占めている。
ブラジル国内経済が好調で、低所得層向けの二輪車販売クレジットが拡大の一途であった2011年の二輪車販売は200万台に達していた一方で、今年の二輪車販売は100万台を大幅に下回ると予想されている。
今年初め11カ月間の地域別二輪車販売比較では、南部地域並びに南東部地域は増加、北部地域並びに北東部地域、中西部地域は減少。2018年の二輪車生産は5.1%増加、ディーラー向け販売は4.6%増加、小売販売向けは2.1%増加、輸出は2.4%増加をAbraciclo協会ではそれぞれ予想している。(2017年12月13日付けヴァロール紙)