韓国自動車メーカー現代自動車の国内販売車をゴイアス州アナポリス市で委託生産しているCaoaグループは、6,000万ドルを投資して中国自動車メーカーのブラジルChery社の50%の株式取得で合意している。
中国自動車メーカーChery社は、総額4億ドルを投資して2014年6月からサンパウロ州ジャカレイ市に年間生産台数が5万台に達する自動車工場を建設して生産開始をしたものの、ブラジルの経済リセッションの影響で年間1万台の生産をしたことがなかった。
Chery社では、2016年初めからブラジル国内での事業を継続するために投資パートナーを探していたが、ブラジル国内で韓国自動車メーカーの現代自動車を生産する以外にも韓国並びに日本、米国フォード社の代理店を務めているCaoaグループと合意に達している。
Caoaグループは2018年からChery社の新型モデル車の生産を予定、Chery社はサンパウロ州ジャカレイ工場でコンパクトカーQQ車並びに Celer車を生産しているが、SUV Tiggo車の生産の可能性が濃厚となっている。
Caoaグループでは今後5年以内のChery社のブラジル国内におけるマーケットシェアの5.0%獲得を目標にしており、日産やJeep社との競合が予想されている。
現在のブラジル国内の新車のマーケットシェアトップはGM社の19.33%、次いでフォード社は11.07%、ワーゲン社は10.71%、現代自動車は10.31%、フィアット社は8.93%を占めている。(2017年11月11日付けエスタード紙)