今年初め7か月間のバスやトラックを含む新車輸出台数は、国内経済が好調に推移しているアルゼンチン向けが牽引して43万9,600台を記録、2005年の42万台を上回っている。
今年初め7か月間のバスやトラックを含む新車輸出台数は、前年同期比55.3%と大幅に増加、また新車生産台数も22.4%増加、今年の新車輸出は、2005年に記録した72万4,100台を上回ると全国自動車工業会(Anfavea)では予想している。
また今年7月の新車輸出は前年同月比42.5%増加の6万5,700台を記録、7月の新車生産も17.9%増加の22万4,800台を記録、今年初め7か月間のバスやトラックを含む新車生産は、148万8,000台と2016年の121万5,000台を大幅に上回っている。
今年初め7か月間のバスやトラックを含む新車輸出金額は、前年同期比52%増加の88億ドルを記録している一方で、国内の新車販売は僅かに3.4%増加の120万台に留まっている。
今年初め7か月間のバスやトラックを含む新車輸出では、アルゼンチン向け輸出が全体の69%を占めて圧倒している。またメキシコ向けは12%、チリは5.0%、コロンビアは3.0%を占めている。
今年上半期にブラジルはコロンビアと自動車の貿易協定締結、今年初めのコロンビア国内でのブラジル製自動車のマーケットシェアは僅かに3.0%であったが、自動車の貿易協定締結後は急速に新車輸出が増加して現在のマーケットシェアは5.0%上昇、今後は10%~15%のマーケットシェア拡大を全国自動車工業会のアントニオ・メガレ会長は予想している。
またロシアや南アフリカ向けトラック輸出増加やコロンビアをはじめとした自動車に関する貿易協定締結、また2016年12月31日で終了した自動車技術革新政策(Inovar Auto)は、ブラジル産自動車の技術や安全性向上に寄与して、輸出増加につながっていると全国自動車工業会のアントニオ・メガレ会長は説明している。
今年7月末の自動車工業会の従業員総数は12万5,200人と6月末よりも276人増加したものの、前年同期比では1,700人も依然として雇用減少している。7月は自動車メーカーの12工場で人員を削減した一方で、8工場では人員増加している。
自動車メーカーの製造ラインの従業員に対する時短勤務の雇用保護計画(PPE)の対象は8,979人、レイオフ対象は3,226人と依然として雇用調整を余儀なくされている。(2017年8月5日付けエスタード紙)