今年上半期のトラックやバスを含む新車販売は、今年3月10日から開始された勤続期間保障基金(FGTS)の凍結預金解除や法人向け新車販売が好調に推移したため前年同期比3.7%増加の101万9,400台を記録、2013年以降では初めて上昇に転じている。
LCA Consultores社エコノミストのロドリゴ・ニシダ氏は、今年上半期のレンタカー会社やタクシードライバー向けの自動車メーカーの直接販売は6月の新車販売の42%を占めたが、需要が一巡したために今後は減少すると予想している。
また今年3月10日から開始された勤続期間保障基金(FGTS)の凍結預金解除も7月末で終了するために、今年下半期の新車販売は不透明感が増加するとロドリゴ・ニシダ氏は見込んでいる。
LCA Consultores社では、今年の新車販売を前年比2.0%増加を予想している一方で、全国自動車工業会(Anfavea)では政治危機で構造改革承認が遅れるとの予想にも関わらず、4.0%増加と強気の予想をしている。
6月の新車販売は前月比0.3%減少の19万4,900台に留まったものの、前年同月比では13.5%増加、1日当たりの新車販売は、営業日数が前月よりも1日多かったために4.4%増加している。
今年上半期のトラックやバスを除く新車販売は4.2%増加の99万1,600台、6月は18万9,200台、今年上半期のトラックやバス販売は約10%増加の5,200台に達している。
ブラジル自動車ディーラー協会(Fenauto)の発表によると、今年上半期の中古車販売は、使用が3年までの中古車販売が牽引して前年同期比23.7%増加の280万台に達している。(2017年7月4日付けエスタード紙)