全国自動車工業会(Anfavea)の発表によると、5月の自動車輸出は、アルゼンチン向けが牽引して7万3,400台で記録を更新、また今年初め5か月間の自動車輸出も30万7,500台を記録している。
自動車輸出が好調に推移している影響で、5月の自動車生産は前年同月比33.8%増加、今年初め5か月間の自動車生産も前年同期比23.4%増加している。
今年初め5か月間のアルゼンチン向け自動車輸出は、すでに前年同期比42%増加の21万3,000台に達して自動車輸出全体の68%を占めているが、中南米諸国向け自動車輸出も好調に推移している。
今年初め5か月間のメキシコ向け自動車輸出は前年同期比23%増加、チリは218%増加、ウルグアイは179%増加、コロンビアは63%増加、ペルー向けは250%増加、今年初め5か月間の自動車輸出は52.7%増加、輸出総額は60億ドルに達しているが、これには農業機械輸出が含まれている。
今年初め5か月間のアルゼンチン向け自動車輸出は全体の68%、続いてメキシコ13%、チリ及びヴェネズエラはそれぞれ5.0%、コロンビア3.0%、ペルー2.0%、その他は4.0%となっている。
2016年12月31日で終了した自動車技術革新政策(Inovar Auto)がブラジル産自動車の技術や安全性向上に寄与して輸出増加につながっていると全国自動車工業会のアントニオ・メガレ会長は説明している。
今年初め5か月間の自動車生産は、103万7,000台と過去2年間で最高記録して自動車在庫の減少並びに雇用創出に結び付いており、5月の自動車メーカーでは新たに478人を新規に雇用している。
5月末の自動車メーカーの従業員総数は12万1,400人に達しているにも関わらず、1年前と比較して未だに6,600人少ないものの2009年の水準まで回復していると全国自動車工業会の統計に表れている。
今年初め5か月間の自動車生産は、前年同期比23.4%増加しているものの自動車メーカーの設備稼働率は僅かに50%に留まっている一方で、トラックやバス生産の設備稼働率は、2,718人がレイオフ並びに7,609人が製造ラインの従業員に対する時短勤務の雇用保護計画(PPE)の導入の影響で80%に達している。
今年初め5か月間の自動車輸出は前年同期比61.8%増加している一方で、5月の国内の自動車販売は前年同月比16.8%増加、今年初め5か月間の国内の自動車販売は、前年同期比僅か1.6%増加の82万4,500台に留まっているにも関わらず、2014年2月以降では初めて増加に転じている。