今年初め4か月間のアルゼンチン向け自動車輸出が好調に推移して前年同月比67%増加の23万9,220台を記録していると全国自動車工業会(Anfavea)のアントニオ・メガレ会長は説明している。
今年初め4か月間の自動車生産は前年同期比21%増加、自動車生産台数の1/3は輸出向けとなっているが、今年のGDP伸び率が3.0%予想のアルゼンチン向けが輸出を牽引しているとブラジル貿易会(AEB)のジョゼ・アウグスト・デ・カストロ会長は説明している。しかし国内向け新車販売は前年同期比2.4%減少している。
今年の自動車輸出はアルゼンチン以外にもメキシコ並びにチリ、コロンビア、ウルグアイ、ペルー、パラグアイ向け輸出は増加すると予想されている。今年初め4か月間のアルゼンチン向けトラックやバスを除く自動車輸出総額は、輸出総額の68.5%に相当する14億1,000万ドルに達している。
今年初め4か月間の輸出相手国比較では、アルゼンチンが全体の67%を占めてトップ、メキシコは13%、チリ6.0%、ウルグアイ4.0%、コロンビア3.0%、ペルー並びに南アフリカはそれぞれ2.0%、その他が3.0%となっている。
今年初め4か月間のワーゲン社の自動車輸出は6万300台、そのうち3万2,000台はアルゼンチン向けで前年同期比128%増加を記録。ワーゲン社の昨年の自動車輸出は10万7,300台であったが、今年は15万台の輸出を見込んでいる。
トラックやバスを主に輸出するボルボ社では37%がペルー向け輸出、アルゼンチン向けは34%、また今年初め4か月間のフォード社の自動車輸出は、前年同期比60%増加の2万5,000台を記録している。
今年初め4か月間の自動車生産は前年同期比20.9%増加の80万1,600台、自動車メーカーの平均設備稼働率は僅かに55%に留まっており、そのうち軽自動車の平均設備稼働率は52%、トラックやバスは80%となっている。
今年初め4か月間の自動車販売は、62万8,900台で2006年以降では最低の販売台数に落ち込んでいるが、労働法改正や年金・恩給改革が国会で承認されれば海外投資家の信頼感改善で自動車向け設備投資が大幅に改善すると全国自動車工業会(Anfavea)のアントニオ・メガレ会長は期待している。(2017年5月6日付けエスタード紙)