今年第1四半期の自動車生産は、アルゼンチン向け自動車輸出が好調に推移して前年同月比24%増加の60万9,800台を記録していると全国自動車工業会(Anfavea)のアントニオ・メガレ会長は説明している。
今年3月の自動車生産は、23万4,700台を記録して過去2年間の月間記録を更新したにも関わらず、バスやトラックを含む自動車メーカーの設備稼働率は50%減少、トラック生産の稼働率は70%減少している。
3月の自動車生産は3カ月連続で前年同月比で増加しているにも関わらず、3月の過去12カ月間の自動車業界の従業員は1万人と大幅に減少、唯一穀物生産が好調に数している農業機械部門は、2,100人の雇用増加につながっている。
3月末の自動車業界の従業員総数は12万1,000人、そのうち生産調整のために時間短縮を余儀なくされている従業員は9,074人、レイオフ制度を適用されている従業員は1,562人に達している。
また今年3月の自動車の国内販売は、18万9,100台と過去26カ月間で最高記録した一方で、今年第1四半期の自動車販売は、47万2,000台に留まって過去10年間で最低記録している。
今年第1四半期の自動車輸出は、ウルグアイ並びにチリとの自動車輸出協定締結も後押しして17万2,700台と自動車生産台数の28%を記録。特に今年の国内販売が90万台予想のアルゼンチン向け輸出が牽引している。
今年第1四半期の自動車輸出は前年同月比51%増加の33億ドルを記録。全国自動車工業会(Anfavea)では、今年12月で終了する自動車技術革新政策(Inovar Auto)の代替策を連邦政府と交渉している。
自動車技術革新政策(Inovar Auto)の代替策の一つとして、最近ブラジル国内に自動車生産工場を建設したAidi社並びに BMW 社、Land Rover社、 Mercedes Benz社に対する輸入部品に対する30%の工業製品税(IPI)の免税を挙げている。(2017年4月7日付けエスタード紙)