ブラジル国内の自動車販売は、GM並びにフィアット社、ワーゲン社、フォード社が長年に亘ってトップ4を占めていたにも関わらず、フォード社は2016年に現代自動車並びにトヨタに抜かれて6位に後退した。
2016年のトラックやバスを含む自動車販売では、GM社が市場占有率17.41%に相当する34万5870台を販売してトップに上昇、2位はフィアット社で15.35%、3位にはワーゲン社の11.50%を占めていた。
しかし4位には2015年のフォード社を抜いて販売好調なHB20車を擁する現代自動車が9.96%で浮上、トヨタ社も9.08%で5位に浮上した一方で、フォード社は市場占有率を9.07%に下げて6位に転落、7位にはルノー社が7.55%の市場占有率で続いている。
2015年のトラックやバスを含む自動車販売の市場占有率トップはフィアット社の17.73%、GM社15.66%、ワーゲン14.51%、フォードは10.24%で4位、現代自動車8.26%、トヨタ社は7.10%でルノー社の7.33%を下回っていた。
2015年までトップ4を形成していたGM並びにフィアット、ワーゲン、フォード社の2016年の市場占有率は53.33%まで減少、4位現代自動車の市場占有率は、3位のワーゲン社とわずかに1.54%まで肉薄してきており、今年は逆転する可能性もある。
2015年の4位から昨年は6位に転落したフォード社は、Fiesta車並びに Ecosport車、 Ka車の販売不振の影響で1.0%以上の市場占有率を下げ、2015年の販売台数25万3,600台から昨年は僅かに18万台に留まった。
昨年のバスやトラックを除く新車販売では、フィアット社が市場占有率38.42%でトップ、特にStrada車は5万9,420台を販売、昨年30万4,540台の新車を販売したGM社は、15万3,370台を販売したOnix車が牽引していた。
2016年のバスやトラックを含む新車販売は前年比2019%減少の205万台、昨年12月の新車販売は前年同月比10.24%減少の20万4,397台、しかし前月比では14.73%増加していた。
2016年のブラジル国内のトラック販売は前年比29.92%下落の5万290台、バス販売は32.92%下落の1万3,650台、昨年12月のトラック販売は20.29%下落、昨年12月のバス販売は40.42%下落していた。
全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)の2017年のバスやトラックを含む新車販売は前年比2.4%増加を予想、バス並びにトラック販売は3.15%増加予想しているにも関わらず、昨年10月の予想5.0%増加から大幅に下方修正を余儀なくされている。
2015年1月から2016年6月の自動車販売代理店は1,290店舗の閉鎖を余儀なくされ、僅か18カ月間で12万6,000人の雇用減少に繋がって経済リセッションが継続している。(2017年1月5日付けヴァロール紙)