ワーゲン社の3工場では7月末から部品供給不足の影響で新車の組み立てができないために、大半の製造ラインの従業員は自宅待機を余儀なくされ8月は2万台~3万台の生産減少を余儀なくされていた。
10月にはワーゲン社の部品供給問題が漸く解決して、サプライヤーによる新車生産問題はなくなったと全国自動車工業会(Anfavea)のアントニオ・メガレ会長は説明している。
10月の新車生産は前月比2.3%増加の17万4,200台、今年10カ月間では前年同期比17.7%減少の170万台に留まっているが、今年の新車生産を前年比5.5%減少の230万台を全国自動車工業会(Anfavea)では見込んでいる。
しかし11月ならびに12月の新車生産が20万台以上でなければ目標達成はできないにも関わらず、一般消費者の景況感の改善並びに失業の不安感減少による経済指標改善で230万台の生産達成の可能性はAnfaveaでは否定していない。
全国自動車工業会(Anfavea)では、今年の新車販売は前年比19%減少の208万台を予想しているものの、現在までの新車販売は前年同期比22.3%減少の166万台に留まっている。
先週、連邦政府は2017年の新車販売を前年比8.6%増加に設定、全国自動車工業会(Anfavea)では、下院を通過した歳出がインフレ以上に肥大化するのを阻止する憲法修正案(PEC)241号/2016は年内に上院議会で承認されると予想されている。
また政策誘導金利(Selic)の引き下げサイクル突入、メーレーレス財務相による堅実な財政削減や景気浮上政策などに期待、2017年新車販売は一桁台後半の増加を全国自動車工業会(Anfavea)では予想している。
経済リセッションからの回復が遅れて、新車販売不振による在庫調整で10月の自動車の製造ライン従業員952人が解雇、今年の自動車メーカーの解雇総数は6,800人に達しており、未だに7,700人の従業員はレイオフや時短を余儀なくされている。(2016年11月8日付けエスタード紙)