ワーゲン社のサンパウロ州サン・ベルナルド・ド・カンポス工場並びにタウバテ工場など3自動車生産工場でドイツ資本Prevent社からの部品供給がストップ、ワーゲン社ではゴール車並びにサヴェイロ車、ヴォヤージ車、フォックス車の生産に支障をきたしている。
ワーゲン社の3工場では7月28日から部品供給不足の影響で新車の組み立てができないために、大半の製造ラインの従業員は自宅待機を余儀なくされ8月は2万台~3万台の生産減少を余儀なくされた。
部品供給不足による影響がなければ8月の新車生産は20万台を突破していた可能性があると全国自動車工業会(Anfavea)のアントニオ・メガレ会長は説明している。
またPrevent社からの部品供給ストップの影響を受けて、8月のワーゲン社では3,000台~5,000台の輸出向け自動車の生産減少を余儀なくされていた。
8月の自動車輸出は部品供給不足で前月比11.8%減少の4万200台を記録、今年初め8か月間の自動車輸出は前年同期比19.6%増加したが、自動車生産は20%減少している。
8月の自動車販売は18万3,900台と回復傾向を示しているにも関わらず、今年の自動車販売は前年比23%減少を記録、今年の自動車販売は19%減少に留まると全国自動車工業会(Anfavea)では予想している。
8月の自動車在庫は、前月の22万2,200台から営業日数換算で36日に相当する21万1,400台まで減して適正在庫である30日に近づいており、全国自動車工業会(Anfavea)では許容範囲と見込んでいる。
8月の自動車業界では885人の従業員が解雇、今年8か月間の解雇数は3,800人に留まっているが、希望退職制度(PDV)の応募者増加に伴って大幅な増加が予想されている。
ワーゲン社の希望退職制度(PDV)の応募者はすでに1,200人に達しており、またメルセデス・ベンツ社は1,000人以上が希望退職制度(PDV)に応募、2,500人がレイオフ中であり、1万9,800人が雇用保護計画(PPE)の適用を受けて労働時間を短縮している。(2016年9月7日付けエスタード紙)