7月の新車販売は営業日数が前月比で1日少なかったにも関わらず、前月比5.6%増加の18万1,400台を記録して3カ月連続で前月比を上回った一方で、前年同月比では20.3%と大幅な下落を記録している。
今年初め7か月間の新車販売は、継続する経済リセッション並びにインフレの高止まり、資本財向けクレジット縮小、失業率増加に伴う一般消費者の景況感の大幅悪化などの要因で、前年同期比24.7%減少の116万4,000台に留まっている。
LCA Consultores社エコノミストのロドリゴ・ニシダ氏は、7月の新車販売は前月比で上昇したにも関わらず、今後2~3か月間の販売実績を見ないと今後の傾向が予測できないと否定的な見方をしている。
LCA Consultores社では今年の新車販売を前年比20%減少を予想、また全国自動車工業会(Anfavea)では、下半期の回復傾向も不透明なために前年比19%減少の200万台前後を予想している。
7月の1日当たりの平均新車販売は8,600台、また7月のトラック販売は前月比12%増加したにも関わらず、前年同月比では28.8%と大幅な下落を記録して回復傾向が全く見られない。
7月のメーカー別新車販売比較では、GMのシェアは16.9%でトップ、フィアットは870台少ない16.4%で2位、ワーゲン社は12.3%で3位、トヨタ社が9.6%で初めて4位に浮上、フォード社はトヨタ社より100台少ない5位、現代自動車は9.2%のシェアで6位に転落している。
7月のベストセラーカーはシボレー社のOnix車で1万1,600台を販売、現代自動車の HB20車は9,700台で2位、フォード社の Ka車は7,200台、フィアット社の Palio車は6,000台、シボレー社の Prisma車は5,900台を販売している。(2016年8月2日付けエスタード紙)