ワーゲン社のサンパウロ州サン・ベルナルド・ド・カンポス工場の8,000人の従業員並びにタウバテ工場の4,000人の従業員は、部品供給不足のために先月28日から新車の組み立てができずに自宅待機を余儀なくされている。
またワーゲン社のパラナ州サン・ジョゼ・ドス・ピニャエス工場でも先週から自動車部品サプライヤーFameq社からのシャーシー供給がストップしたために、製造ラインの従業員は自宅待機を余儀なくされている。
今年7月にFameq社はドイツ資本Prevent社に買収され、200人の従業員が働いていたFameq社の部品工場では操業停止されて180人の従業員が解雇、20人のベテラン従業員は他の工場への移動を命じられている。
ワーゲン社に40年以上に亘って部品を供給していたFameq社が競合会社のドイツ資本Prevent社に買収されてワーゲン社への部品供給をストップしたために、ワーゲン社ではゴール車並びにサヴェイロ車、ヴォヤージ車、フォックス車の生産に支障をきたしている。
Prevent社グループでは、2015年初めからブラジル国内のKeiper社の11部品工場、 Tower Automotive社、 Mardel社、 TWB社、 Cavelagri社を相次いで買収しており、先月には Farmaq社を買収している。
ワーゲン社では2015年3月からサプライヤーによる部品供給問題で100日間に相当する操業停止で9万台の新車生産に支障をきたしていると発表、5月にはKeiper社並びにMardel社、Cavelagri社に対して部品供給不足で裁判所に提訴している。
またフィアット社のミナス州ベティン工場でもMardel社並びにTower Automotive社からの部品供給不足で提訴、部品サプライヤーは1日当たり20万レアルの罰金支払いを命じられている。(2016年8月1日付けエスタード紙)