中国資本唯一、ブラジル国内で自動車を生産しているチェリー社は、サンパウロ州ジャカレイ工場の従業員180人に対して、在庫調整のため5か月間に相当するレイオフを12月5日まで採用する。
5か月間に相当するCeler車並びに QQ車の自動車在庫を抱えているチェリー社は、現在ウルグアイから輸入しているTiggo車シリーズのスポーツタイプ車の生産体制を12月までのレイオフ中に整える。
2014年に操業開始したチェリー社のサンパウロ州ジャカレイ工場では、1日当たり26台を生産していたにも関わらず、販売不振の影響で現在の従業員400人で1日当たり16台の生産を行っている。
チェリー社は年間5万台の生産能力を擁しているにも関わらず、現在の設備稼働率は僅かに10%に留まっているために、金属労連とレイオフで交渉中となっている。
またルノー/日産のパラナ工場では、今週月曜から150人のMaster車並びにFrontier車の生産ラインの従業員に対して、集団休暇を採用して生産調整を余儀なくされている一方で、5月には輸出向け自動車生産ライン向けに500人の従業員を採用している。
Preventグループ傘下で多機能シート構造メーカーKeiper社による自動車部品供給不足の影響で、先週金曜日からワーゲン社のサン・ベルナルド・ド・カンポス工場の生産ラインが停止している。
またワーゲン社のサンパウロ州タウバテ工場では、ゴール車並びにVoyage車、 UP車を生産しているにも関わらず、Keiper社による自動車部品供給不足で操業停止を余儀なくされており、またパラナ州サン・ジョゼ・ドス・ピニャエス工場では、FOX車並びに GOLF車を生産しているにも関わらず、部品不足で製造ラインの従業員に10日間の集団休暇採用を余儀なくされている。(2016年6月22日付けエスタード紙)