食品用紙容器生産で世界的に知られるスウェーデン資本テトラパック社は、2015年までにブラジル全体の生産能力を45%引上げるため、パラナ州ポンタ・グロッサ工場の拡張に2億レアルを投資する。
現在の同工場の生産能力は年産70億パック、拡張工事完成後には140億パックが見込まれており、サンパウロ州モンテ・モールの生産は86億パックとなっている。
テトラパック社では2020年までに毎年7.0%の増加率を維持して2020年には生産能力を200億パックまで引上げ、モンテ・モール工場の今年の生産能力は120億パックを予想、昨年の同工場の売上は40億レアルに達している。
また同社はラテンアメリカ向け輸出のためにコーン・スール工場の拡張を予定、現在の輸出量は生産全体の20%、フルーツ飲料向け紙容器の需要は毎年10%増加している。
テトラパックの主製品は液体用紙容器であるが、今後は固形食品向け容器への参入を検討、現在は年間1億パックの固形食品向け容器を輸入している。
テトラパックは全世界170カ国で事業を展開、ブラジルの売上は中国に次いでおり、昨年のブラジルの売上は全体の18%に相当する100億ユーロ、ポンタ・グロッソ工場の拡張後には比率は20%に達する。
競合社のSIG Combibloc社は昨年6月にパラナ州カンポ・ラルゴに9,000万ユーロを投資して、年産1億パックの生産能力を擁する工場を建設、同社は2013年までに生産能力を3倍に引上げて対抗する。(2012年1月31日付けエスタード紙)