2009年、オランダ人Piet Henk Dorr氏並びに Willem Kooyker氏は、バイア州北部のヨーロッパ観光客向けのリゾート開発で海岸沿いのCosta de Sauipeに土地を購入したにも関わらず、見通しが外れてリゾート開発の放棄を余儀なくされた。
しかし両氏は、購入したCosta de Sauipe地域ではバイア州特産のココナッツ栽培が盛んに行われていたために、今では1,700ヘクタールでココナッツを栽培しているが、品種改良を重ねてブラジル平均の5倍に達する生産性に達している。
また両氏は6億レアルを投資してココナッツ栽培地の購入並びに社名がObridadoのココナッツウオーター工場建設に投資、ブラジル国内ではDanoneとタイアップして販売拡大を行う一方で、今年は米国並びにカナダに5,000万レアルを投資して支店や物流センターを建設する。
2016年のObridado社の売上は7,000万レアル、昨年は1億5,000万レアル、今年は3億レアルを見込んでいるが、今後5年以内に10億レアルの売上を目指して海外に進出する。
過去2年間のObridado社の海外での売上比率は全体の20%に留まっているが、海外の売上比率が75%に達すれば投資ファンドではなく、世界的な飲料メーカーとのタイアップを見込んでいる。
Obridado社では国内外での売上増加のための筋肉体質強化としてポートフォーリオ拡大戦略では、フルーツジュース並びにココナッツオイルや原材料がココナッツの化粧品分野への進出を狙っている。
現在のObridado社のブラジル国内でのココナッツウオーターのマーケットシェアは、僅か5.3%と業界リーダーでマーケットシェアがそれぞれ20%のPepsico社並びにSococo社に大きく水をあけられている。(2018年5月22日付けエスタード紙)