昨日3月5日、連邦警察は、第3弾カルネ・フラカ作戦として「トラパッサ作戦」と命名された捜査を実施、昨年までBDF社の社長を務めていたペドロ・ファリア氏初め11人を拘束した。
2017年3月中旬に『Operação Carne Fraca』(規格外混入食肉作戦)で発覚した食肉偽造事件では、農畜産省(APA)の職員が賄賂を受け取って、衛生検査を行わずに許可証の発行疑惑、食用期限切れを隠すための化学薬品使用、増量のための水注入、ダンボールや期限切れ食肉の混入など発覚して国際的な信用が下落していた。
連邦警察によると、ペドロ・ファリア氏が食中毒の原因となるサルモネラ菌のデーターを捏造して、農務省の検査に合格するように指示したEmailでの証拠を確保、労働法に違反していると指摘している。
2015年のBDF社の時価総額は、545億レアルに達していたにも関わらず、2017年3月に第1弾カルネ・フラカ作戦が発覚した影響で、2017年末の時価総額は296億レアルまで減少、また昨日の第3弾カルネ・フラカ作戦発覚で、僅か1日で時価総額が50億レアル減少している。
昨日のBDF社の株価は19.75%下落、過去30日間では26.03%下落、今年は38.45%下落、22%のBDF株を所有しているブラジル銀行年金ファンド(Previ)及びペトロブラスの年金ファンド(Petros)は、経営改革を主張している株主で経営審議会顧問の実業家Abilio ・Diniz氏と意見が分かれており、4月26日に総会が予定されていることも株価下落の一因と見込まれている。
過去1年間で次の3人のBDF社の最高級幹部が逮捕されている。昨日5日に逮捕されたペドロ・ファリア氏は2015年~2017年までBDF社の最高責任者。エリオ・ルーベンス・ジュニオル元グローバル副社長、また昨年7月には、2007年に発覚したCISCOスキャンダルに絡んでいたロベルト・ペルノミアン・ロドリゲス副社長。(2018年3月6日付けエスタード紙)