世界100か国以上で事業を展開するオルテック社の2016年度の配合飼料製造量に関する調査「Alltech Global Feed Survey」によると、昨年の世界の飼料生産は、前年の9,956億トンを3.7%増加の1億320万トンに達し初めて1億トンを突破している。
2011年に開始された「Alltech Global Feed Survey」調査では、過去6年間で19.0%増加に相当する1,610万トン増加、年率換算では年平均2.95%増加に相当する。
世界の飼料生産を牽引する中国の昨年の飼料生産は、業界再編成で飼料工場は前年比30%減少に相当する6,000工場まで減少したにも関わらず、飼料生産は、前年比4.0%増加の1,872万トンで世界トップを維持している。
中国に次いで米国の飼料工場は、前年比0.7%減少の5,900工場までの減少に伴って、飼料生産は2.3%減少の1,696万9,000トン、牛肉並びに鶏肉輸出で世界を牽引するブラジルは、1,500飼料工場で飼料生産は689万3,000トンで世界3位を維持。昨年のブラジル国内の飼料生産は上半期に旱魃による影響でトウモロコシ生産が低調に推移していた。
ブラジルに次いで世界4位の飼料生産国はメキシコで338万8,000トン、スペインは318万5,000トン、インドは313万6,000トン、ドイツは244万9,000トン、日本は239万9,000トン、フランスは234万5,000トンとなっている。
世界の飼料生産の40%は鶏肉生産向けで4,516万トン、豚肉生産向けは25%に相当する2,650万トン、牛肉生産向けは21%に相当する2,211万トン、養殖漁業向け飼料は390万トンとなっている。(2017年1月31日付けヴァロール紙)