今年1月の食肉輸出は、石油の国際コモディティ価格の下落に伴ってロシアを中心に大幅に下落しており、また現在のドル通貨に対するルーブルは昨年7月から49%下落しているために大幅に減少している。
またロシア以外にも産油国であるヴェネズエラやアンゴラ向けの食肉輸出も大幅に減少、今年1月の鶏肉輸出は4億1,760万ドルと昨年1月の4億7,880万ドルから大幅に減少している。
今年1月の牛肉輸出はロシア向け輸出の減少などの要因で3億2,640万ドルと昨年1月の4億5,890万ドルから大幅に減少しているが、マット・グロッソ州で発生した牛海綿状脳症(BSE)で輸入禁止措置を採用していた中国が解除したために、今後の牛肉輸出は増加すると予想されている。
産油国のロシアやヴェネズエラ、アンゴラ向けの食肉輸出は石油の国際コモディティ価格が上昇するまで増加しないと予想されている一方で、サウジアラビアやアラブ首長国連邦は外貨準備高が豊富にあるために、今後は東南アジアと共に食肉輸出が増加すると予想されている。(2015年2月9日付けヴァロール紙)