ブラジル食肉輸出協会(Abiec)の発表によると、今年の牛肉輸出は目標の80億ドルには達しないにも関わらず、前年比8.6%増加の72億8,400万ドルに達すると予想されている。
また今年の生肉並びに加工肉の輸出は前年比4.45%増加の158万トンに達すると予想されており、マット・グロッソ州で発生した牛海綿状脳症の影響で中国並びにイラン、エジプト、サウジアラビア、日本向け輸出が落ち込んでいる。
また今年の牛肉輸出ではウクライナ問題でロシア向けのヨーロッパ連合並びに米国、カナダ、オーストラリアからの輸出が停滞しているために、2015年はブラジルからのロシア向け牛肉輸出の拡大が予想されている。
今年のブラジルの牛肉輸出先では香港は23%、ロシアは20%、ヨーロッパ連合は13%、ヴェネズエラは12%、エジプトは8%、イラン並びにチリはそれぞれ4%、米国は3%、アンゴラは2%、アルジェリアは1%となっている。
今年の牛の屠殺頭数は4,244万頭が予想されているが、2015年は4,283万頭に増加すると予想、2013年の牛の屠殺頭数4,309万頭を下回っている。(2014年12月12日付けヴァロール紙)