ポン・デ・アスーカル社やアメリカーナス社を再建したクラウジオ・ガレアジ氏が1年前に食品大手BRF社の社長に就任、コストカットのために7人の副社長のうち5人を入れ替え、管理部門の従業員を17%カットして大鉈を振るっている。
BRF社の第2四半期の決算は大幅なコストカットの効果で負債縮小や収益率の上昇でBRF社の株価は過去最高を記録したにも関わらず、インフレの高止まりやブラジル国内経済が停滞して一般家庭の実質収入の増加が見込めないために、今後は食料品の消費増加が期待できない可能性がある。
クラウジオ・ガレアジ社長は今年12月31日に退任すると発表しているために、年末までに収益率の低いElegeや Batavoの乳製品ブランドを放出する可能性はあり、カナダ資本Saputo社やフランス資本Lactalis社、やDanone社 米国資本General Mills社などが買収に名乗りを挙げている。
ガレアジ社長はElegeや Batavoの乳製品ブランドの放出で予想よりも低額なオファーしかない場合は乳製品部門を分離独立させ、第2四半期の売上は前年同期比12%減少しているにも関わらず、製品単価は13%増加している。
クラウジオ・ガレアジ社長は、付加価値の高い製品販売を積極的に行っているため工場の平均稼働率は70%まで低下、BRF社は積極的に海外での市場拡大を狙っている。
南米市場並びに中近東市場進出に足掛かりを築くために11月から食料品工場を操業する予定となっており、中国並びにロシアでも中規模の食品企業の買収を予定している。
BRF社はサジア並びにペルジガン、クアリ、バタヴォ、エレジェなどのブランド製品を擁してブラジル国内のマーケットシェは約50%、生産工場は57カ所、従業員は10万5,000人となっている。(2014年8月18日付けエスタード紙)