食品、洗剤、ヘアケア、トイレタリーなど家庭用品メーカーのオランダとイギリスに本拠を置く多国籍企業ユニリーバ社は、ブラジル国内でブランド名がOmo、 Dove、 Kibonなどの製品を販売しており、今年は更にマーケットシェア拡大のために大型投資を予定している。
ブラジルユニリーバ社のフェルナンデス社長は、10億レアルを投資してサンパウロ州アグアイ市に生産工場を建設して製品の増産を予定、またマーケティング部門にも20億レアルを投資する。
2013年のブラジルユニリーバ社の売上は、前年比12.5%増加の153億レアルで米国に次いで世界2位の売り上げを記録、過去3年間のブラジルでの売上は、ブラジルのGDP伸び率が低調にも関わらず、2桁台を記録している。
ユニリーバ社の過去3年間の売り上げ増加は、失業率の低下並びにインフレ指数以上のサラリー調整によるC/Dクラス層の飛躍的な増加に結びついている。
特に北東部地域並びに中西部地域、ミナス・ジェライス州の消費がブラジル全国平均の3倍前後で増加して同社の売り上げ増加を牽引、同社は12州に28カ所の物流センター並びに9カ所の製造工場を擁している。
ユニリーバの競合企業のProcter & Gamble(P&G)社は、先月に増産のために1億レアルの投資を発表しており、両社ともに新製品のリリース及び富裕層対象の高級品のリリースも先を争って行っている。
昨年のユニリーバ社の洗剤などのホームケア部門のマーケットシェアは23.2%でトップ、2位はマーケットシェアが12.8%のReckitt社、パーソナルケア部門のマーケットシェアは、Natura社に次いで2位となっている。(2014年5月15日付けヴァロール紙)