コザン社とシェル社のジョイントベンチャー企業であるRaizen社は、高速道路沿いの自社所有のガソリンポスト網でSapore社とレストランなどのフードサービス事業を立ち上げて共同で経営する。
新しく設立される会社は、Sabor Raizen Alimentação社で2億5,000万レアル~3億レアルの投資が予定されており、今後5年間に100店舗を開設、Raizen社が60%、Sapore社が40%それぞれ出資する。
Sabor Raizen Alimentação社の設立には、日本の公正取引委員会に相当する経済防衛行政審議会(Cade)の承認が必要で、初めの投資先としてリオ州-サンパウロ州間の高速沿いのガソリンポストが予定されており、初年度は5店舗~10店舗の設立が見込まれている。
昨年、Raizen社はレストランチェーン網Viena社や Frango Assado社を傘下に置くInternational Meal Company(IMC)とジョイントベンチャー設立で交渉していたにも関わらず、交渉は成立しなかった経緯があった。
Raizen社はブラジル全土に5,000カ所のガソリンポストを擁してコンビニエンスストア網Selectを展開しているが、今後もSabor Raizen Alimentação社とは、独立した形でンビニエンスストア網の経営を続ける。
売上が12億レアルのSapore社の事業の柱は、法人1,100社向けフードサービスで1日当たり100万食を提供、マナウス市からポルト・アレグレ市まで同じ品質の食事を提供している。(2014年4月30日付けエスタード紙)