今年11カ月間の食肉輸出は前年同期比12.9%増加の60億3,700万ドルに達しており、2014年には80億ドルを超えるとブラジル食肉輸出工業会(Abiec)は予想している。
今年11カ月間の食肉輸出は前年同期比18.9%増加の136万2,000トン、そのうち牛肉の輸出は107万1,000トンで全体の78%に相当、今年11カ月間の香港への牛肉輸出は、前年比66.4%増加の33万2,000トンを占めている。
今年11カ月間の香港の牛肉輸出金額は前年同期比79.63%相当の13億ドルを占めているが、大半は中国本土向けに転売されており、また香港に続いてブラジルの牛肉輸出先は、ロシアの28万4,200トンで11億2,400万ドルに達している。
ロシアに次いでヴェネズエラは13万3,900トンの牛肉をブラジルから輸入しており、輸出金額は7億2,070万ドルに達しているが、2014年の食肉輸出はドル高の為替の影響で更に増加すると予想されている。
Abiec工業会のアントニオ・カマルデリ会長は、「ドル高の為替は、ブラジルの食肉輸出にとって価格競争力を高める効果があり、現在の為替水準を維持してほしい」とコメントしている。
またカマルデリ会長は、2014年にはミャンマー並びにタイ、カンボジア向け牛肉輸出を開始するために、ブラジルの食肉輸出は80億ドルを突破すると予想しているが、更なる食肉輸出には、日本並びに韓国、台湾への牛肉輸出がサンタ・カタリーナ州以外の口蹄疫問題がネックになって輸出できない状態が続いているために、早急に解決する必要がある。(2013年12月13日付けヴァロール紙)