ネイチャーバレーやアイスクリームのHaagen-Dazsで有名な米国資本General Mills 社は、ブラジル資本Yoki社を17億5,000万レアルで買収、またYoki社の2億レアルの負債も引き受ける。
General Mills社は、2001年に英国資本Diageo社グループの Pillisbury Company社を買収、ブラジルでは Pillisbury社傘下のパスタメーカーのFrescarin社並びに チーズパン製造メーカーのForno de Minas社を傘下に収めて進出した。
同社は2004年にサンパウロ州バウルー市にあったFrescarin社のパスタ工場をアルゼンチンに移転してパスタを輸入販売に切り替えたが、非常にコスト高となっていたために、2007年に再度、ミナス州コンタージェン市で工場を建設開始、しかし2008年にアルゼンチン工場で火災が発生して、4カ月間に亘ってパスタの生産が途絶えていた。
General Mills社の年商は160億ドルと世界的な食品メーカーであるが、米国では金融危機の影響を受けて売上が伸び悩んでおり、コスト削減並びに企業の負債削減のために、全従業員の2.4%に相当する850人の解雇発表を行っている。
Yoki社の年商は11億レアル、6州の9工場に5,000人の従業員を抱え、電子レンジ向けポップコーンなどのお菓子やジュース、Kitanoブランド名の調味料など610品目の製品を生産しているが、後継者問題が難航しているために、会社の売却を余儀なくされていた。(2012年5月25日付けエスタード紙)