経済省通商局(Secex)の発表によると、2020年のブラジルの貿易収支は、前年比7.0%増加の509億9,400万ドルの黒字を計上したが、昨年12月の貿易収支は4,160万ドルの赤字を計上していた。
昨年12月の輸出総額は前年同月比5.3%減少の183億6,500万ドル、輸入総額は39.9%と大幅増加の184億600万ドルを記録して貿易赤字に繋がっている。
2020年の貿易総額は前年比6.1%減少の2,099億2,000万ドル、輸入総額は9.7%減少の1,589億2,600万ドル、貿易収支は前年比7.0%増加の509億9,400万ドルの黒字を計上している。
昨年12月のブラジルの貿易赤字の要因として、石油・天然ガス開発向けプラットフォームの国産化オペレーションに起因していると経済省通商局(Secex)企画戦略局のHerlon Brandão次長は指摘している。
昨年12月の5基の石油開発プラットフォームの国産化オペレーションで47億ドルの赤字を計上したが、このプラットフォームの国産化オペレーションを計上しなければ輸入総額は4.0%増加に留まったために、貿易収支は黒字計上であった。
2021年のブラジルの輸出総額は前年比5.3%増加の2,211億ドル、輸入総額は5.8%増加の1,681億ドル、貿易収支は前年比3.9%増加の530億ドルの黒字を経済省通商局(Secex)を予想、貿易総額は5.5%増加の3,892億ドルが見込まれている。
経済協力開発機構(OECD)では、今年の世界の平均GDP伸び率は前年比4.2%増加を予想、世界の貿易額も前年比では大幅な回復が期待されている。