経済省通商局(Secex)の発表によると、2021年2月のブラジルの貿易収支黒字は、COVID-19パンデミック直前の前年同月比50.4%減少の11億5,200万ドルに留まった。また今年初め2か月間のブラジルの累計貿易収支は、前年同期比95.6%減少の268億ドルの黒字に留まっている。
今年2月の輸出総額は、前年同月比3.9%増加の161億8,200万ドル、輸入総額は、13.4%の二桁増加の150億3,000万ドル、今年初め2か月間の輸出総額は、前年同期比8.5%増加の309億9,000万ドル、輸入総額は、10.7%増加の309億6,300万ドルであった。
経済省通商局(Secex)では、2021年の貿易収支は530億ドルの黒字を予想、輸出総額は2,211億ドル、輸入総額は1,681億ドル、貿易総額は3,892億ドルを見込んでいる。
今年2月の主要輸出相手国である中国、香港並びにマカオへの輸出は、前年同月比4.49%増加の49億8,200万ドル、アジア向け輸出は3.33%増加している。また今年2月の北米向け輸出は7.13%増加、南米向けは6.62%増加した一方で、ヨーロッパ向け輸出は4.96%減少を記録している。
今年初め2か月間の中国向け輸出は11.91%増加、アジア向けは11.16%増加、北米向けは4.82%増加、南米向けは16.48%増加した一方で、ヨーロッパ向け輸出は3.93%減少している。
また今年2月の農畜産部門輸出は、前年同月比10.78%を二桁減少、%.鉱業部門は13.81%増加、製造業部門は3.54%増加を記録している。一方農畜産部門輸入は14.94%増加、鉱業部門は1.35%減少、製造業部門は12.42%と二桁増加を記録している。
今年2月の製造業部門輸出を牽引したのは、粗糖、大豆粕、鉄鋼並びに航空機。また鉱業部門輸出を牽引したのは、鉄鉱石の輸出量の増加並びに国際コモディティ価格の上昇となっている。
今年2月の農畜産部門輸出が大幅に落ち込んだ要因として、大豆の収穫が遅れていることが主因で、3月から大豆輸出は大幅に増加すると予想されている。
今年2月の輸入増加を牽引したのは、14億ドルに達する石油開発向け洋上プラットフォームの国産化による機械・装置関連の需要が拡大している。また電気・電子製品や肥料の需要拡大で輸入増加に繋がっている。