経済省通商局(Secex)の発表によると、2020年10月の1日当たりの平均貿易収支は、前年同月比136.1%増加の54億7,000万ドルの黒字を計上している。今年初め10か月間のブラジルの貿易収支は、前年同期比25.5%増加の476億6,000万ドルの黒字計上している。
今年10月の輸出総額は、前年同月比0.3%微増の178億5,000万ドルに留まった一方で、輸入総額は20.0%と二桁増加の123億8,000万ドルを記録している。
今年初め10か月間の輸出総額は、前年同期比マイナス6.5%の1,743億8,000万ドル、輸入総額はマイナス14.7%の1,267億2,000万ドル、経済省通商局(Secex)では、今年の輸出総額を2,107億ドル、輸入総額を1,557億ドル、貿易収支黒字を550億ドルを見込んでいる。
今年10月の輸出のうち農畜産部門の輸出は前年同月比マイナス20.6%、鉱業部門は7.2%増加、製造業部門は4.7%増加を記録している。
一方今年10月の輸入のうち農畜産部門の輸入は前年同月比3.0%微増した一方で、鉱業部門はCOVID-19パンデミックの影響による国内経済の停滞に伴ってマイナス44.6%、製造業部門の輸入はマイナス19.5%とそれぞれ大幅減少を記録している。
今年10月の輸出相手国のうち中国、香港並びにマカオ向け輸出は前年同月比マイナス4.1%、アジア向け輸出は前年同期比並みで推移している。
また今年10月の北米向け輸出はマイナス9.0%。南米向け輸出は3.9%増加、ヨーロッパ向けも4.2%増加している。今年初め10か月間の中国向け輸出は前年同期比12.1%増加、アジア向けは10.2%増加、北米向けはマイナス24.4%、南米はマイナス22.1%、ヨーロッパ向け輸出もマイナス10.3%とそれぞれ二桁減少している。