2019年度の輸入総額は前年比8.0%増加の1,958億ドル、輸出総額は前年比僅か2.5%増加の2,459億ドルに留まると予想、今年の貿易収支は、4.9%増加の501億ドルの黒字計上を経済省は予想している。
発展途上国との自由貿易拡大並びにメルコスール域内貿易の輸入関税の引下、関税以外の貿易障害の除去で、ブラジルの貿易拡大を図ると経済省貿易局のルッカス・フェラース長官は説明している。
関税以外の貿易障害除去として、輸入関税よりもコスト高になるブラジル国内の港湾での貨物取扱時間短縮のための効率化を図って、ブラジルコスト削減に結び付けることが不可欠となっている。
今年3月の輸出総額は、大豆輸出減少の影響で前年同月比マイナス1.0%の181億ドル、輸入総額は5.1%増加の131億ドル、貿易収支は22%減少の49億9,000万ドルに留まっている。
米中貿易摩擦継続の影響で、中国の米国産大豆の輸入中止に伴って米国の大豆ストック増加で、大豆の国際コモディティ商品価格が減少した影響でブラジルの大豆輸出も影響を受けている。
今年第1四半期の輸出総額は前年同期比3.0%減少、輸入総額は0.7%減少の421億ドルに留まっている。今年1月の貿易収支は22億ドルの黒字を計上、2月も37億ドルの黒字を計上していた。
イスラエルを公式訪問中のジャイール・ボルソナロ大統領は、3月31日にエルサレムに商務事務所開設を発表、選挙公約の在イスラエルブラジル大使館を商都テルアビブから国際社会が首都と認めていないエルサレムへの移転は先送りで、アラブ諸国の反発を緩和している。
今年第1四半期のアラブ諸国への輸出は前年同期比5.4%増加の28億8,100万ドル、1日当たりの輸出金額は前年同期比19.3%と大幅に増加している。(2019年4月2日付けヴァロール紙/エスタード紙より抜粋)