Câmara do Japão
Português
検索: OK

貿易

検索期間を指定してください: OK
ボルソナロ政権の発足でEUとメルコスールのFTA交渉が難航するとメルケル首相がコメント 2018/12/13

メルコスールとEUの担当者らがモンテビデオで2018年内に合意する「最後のチャンス」として交渉を進めている中、ドイツのメルケル首相がコメントした。

メルコスールと欧州連合(EU)がモンテビデオで自由貿易協定(FTA)を取りまとめるための決定的な交渉に挑む一方で、ドイツのアンゲラ・メルケル首相が、早急に合意を取りまとめるよう求めるとともに、2経済圏が貿易協定を取りまとめるために残された時間はわずかしかないと警鐘を鳴らした。ドイツの国会議員に対してメルケル首相は今回、ブラジルの大統領選でジャイール・ボルソナロ候補が次期大統領に選出されたことを受け、新政権の発足後は合意に対するハードルが高くなるとコメントした。

両経済圏は、2週間前にメルコスールの交渉担当者が10日にわたってブリュッセルに滞在、対立している条件の重要部分の幾つかを克服できるとの期待がもたれたものの、基本合意に踏み込めずにいる。メルケル首相は今回、「EUとメルコスールが貿易協定で合意に至るために残された時間は、いよいよわずかになった。極めて迅速に合意にこぎつける必要がある。さもなければ、ブラジルで新政権が誕生することによりこの目標の達成は容易なものではなくなる」とコメントした。

外交官らは去る月曜日、12月10日から、今度はウルグアイで協議を再開しており、これが2018年年内に合意できる「最後のチャンス」と受け止めている。EUだけでなくメルコスールの間にも、これまで交渉で積み上げてきた成果がボルソナロ政権の発足によってちゃぶ台返しにされる可能性があると懸念する声がある。

次期政権の経済スタッフは既に、アメリカとのより緊密な関係の構築を優先すべきで、部分的にはメルコスールを無視することも厭わないという考えを示唆している。EUの懸念は、エルネスト・アラウージョ氏が次期外務大臣に指名されたことで決定的なものになった。同氏は様々な著述の中で欧州を、「文化的に空虚な」大陸と評し、アメリカを自身がより好んでいるということを明確に示している。

EUにとって基本合意に至らないことは、中期的に、ブラジルがアメリカ企業に対して譲歩し欧州が活動の足場を奪われることを意味しかねないと受け止める。

ただしメルコスール側も、EUが主に農業分野で柔軟性を欠き譲歩を避けていると警鐘を鳴らしている。

14日(金)までに進捗がない場合、アルゼンチンは、既に19年にわたって交渉してきたこの問題で、メルコスールとEUが基本合意を交わすべく閣僚級会議を開催する予定だ。この「政治的」交渉が、ブラジル産のエタノールと食肉に対する割当量の拡大といった幾つかの問題で、互いに譲歩するための最後のステップとなる。

従ってメルケル首相の発言について外交官は、依然としてドイツが2018年内の合意を希望しており、それだけに譲歩を厭わないという明確なサインと解釈している。

ただし、合意に対する最大の障害は、政府が強い圧力にさらされ譲歩の意思を見せていないフランスだ。12月初旬に行われたG20でフランスのエマニュエル・マクロン大統領は、メルコスールとの合意は、ボルソナロ政権が気候変動に関するパリ協定で加盟国としての立場を維持する場合に限られると警告している。

EU内では、マクロン大統領が持ち出したこの条件はフランスが、基本合意を締結しないための圧力と、農業分野を中心に市場の開放はどのようなものであれ遅らせるための方便だと受け止められている。

ブラジルは既に決断していると財務大臣がコメント

エドゥアルド・グアルジア財務大臣によるとブラジルは、基本合意を締結すると決断しているが、そのためには双方が関心を寄せる必要があるという。

グアルジア財務大臣はマスコミに対し、「我々は、(EUとメルコスールの貿易協定に向けて)非常な努力を払ってきた。アロイージオ・ヌーネス外務大臣は交渉において、決断を迫られている。私は、関係する様々な問題に関して、極めて密接に見守ってきたし、合意締結をブラジルが心から希望してその心づもりがあることを、あらゆる手を尽くして示してきた。だが、双方がいずれもこれを希望する必要がある」とコメントした。

ブライロ・マジ農務大臣は、メルコスール側はEUとの貿易協定締結の心づもりはできているとした上で、依然として基本合意に至らないのはEU側が合意したがらないからだとコメントした。「メルコスールとEUが合意に至らないのは、メルコスールがそれを希望しないからではなく、EUが希望しないからだ」と農務大臣は言う。

この農務大臣のコメントは、ドイツ首相の発言を受けたものだ。さらにマジ農務大臣は、メルケル首相の立ち位置を批判。「ブラジルは、可能な限り条件を柔軟にして対応した。国内の幾つかの業界が損害を被るような形でも主張を後退させたのだ」と同大臣はマスコミにコメントした。

なお、ボルソナロ次期大統領は既に、メルコスールのように多国間のグループとして条件をすり合わせるよりは、二国間で交渉することが好ましいという考えを示している。(2018年12月13日付けエスタード紙)



2021/06/03 » 今年5月の貿易収支は、92億9,000万ドルで5月の月間記録更新(2021年6月1日付けGlobo G1紙)
2021/05/11 » 国際コモディティ価格の上昇は貿易収支黒字を押上げる(2021年5月10日付けヴァロール紙)
2021/05/05 » 今年の貿易収支黒字は730億ドルを突破か(2021年5月4日付けエスタード紙)
2021/05/04 » 今年4月の貿易収支は103億5,000万ドルの黒字計上(2021年5月3日付けヴァロール紙)
2021/03/03 » 今年2月のブラジルの貿易収支は、11億5,000万ドルの黒字計上(2021年3月1日付けヴァロール紙)
2021/02/09 » 今年1月の履物輸出は昨年4月以降では最高記録(2021年2月8日付けヴァロール紙)
2021/02/02 » 2021年1月のブラジルの貿易収支は、11億2,500万ドルの赤字計上(2021年2月1日付けヴァロール紙)
2021/01/05 » 2020年のブラジルの貿易収支は509億ドルの黒字計上(2021年1月4日付けヴァロール紙)
2020/12/02 » 11月の貿易収支は37億3,000万ドルの黒字計上(2020年12月1日付けヴァロール紙)
2020/11/04 » 10月の貿易収支は54億7,000万ドルの黒字計上(2020年11月3日付けヴァロール紙)
2020/10/23 » 今年初め9か月間のアジア向け輸出比率は48.7%に上昇(2020年10月23日付けヴァロール紙)
2020/10/20 » 米国と3項目の二国間貿易協定で合意(2020年10月19日付けヴァロール紙)
2020/10/15 » 今年初め9ヶ月間の米国との二国間貿易は過去11年間で最低(2020年10月14日付けエスタード紙)
2020/09/10 » 今年9月の牛肉輸出は記録更新の19万トン(2020年9月9日付けヴァロール紙)
2020/09/09 » 今年の中国との貿易額は記録更新予想(2020年9月8日付けヴァロール紙)
2020/09/03 » 今年の輸入は減少率を輸出を上回る予想で貿易収支黒字拡大か(2020年9月2日付けヴァロール紙)
2020/08/17 » 今年初め7ヶ月間の輸入総額は前年同期比10.5%減少(2020年8月15日付けエスタード紙)
2020/08/07 » COVID-19パンデミックの影響で中国がアルゼンチンの最大の貿易パートナー(2020年8月6日付けヴァロール紙)
2020/08/04 » 7月の貿易収支黒字は記録更新の80億ドル突破(220年8月3日付けヴァロール紙)
2020/07/27 » 今年上半期の中国向け輸出は15.0%増加(2020年7月27日付けヴァロール紙)

バックナンバー »

会議所マップ

会議所所在地

【会議所 トピックス】

定例理事会・第71回定期総会(2020.3.19開催)

Pdf海外在留邦人の一時帰国の際の
新型コロナワクチン接種のニーズ調査(2021年4月)

Pdfウェブツールおよび情報収集媒体アンケート結果(2020年9月)

  会員企業の新型コロナSDGs (CSR) 他、関連取り組み状況

Pdf渡航・オフィス再開等に向けてのアンケート(2020年9月)

Pdf 新型コロナウイルス感染拡大に伴う企業活動や危機管理に関するアンケート結果【速報】(2020年6月)

Pdf【速報2】新型コロナウィルス感染に関するアンケート【その2】一時帰国対応について 3/31日現在

Pdf【速報 (更新)】新型コロナウィルス感染に関するアンケート調査結果 4/3日現在 128社

Pdf新型コロナウィルス対策に関連する各種法律・政令 3/24

Pdf感染対策情報(サンパウロ日伯援護協会提供)3/19

Pdf新型コロナウィルス情報(ポル語、サンタクルス病院提供)3/17

Pdfブラジル保健省フェイスブック

Pdf新型コロナウイルスに関するQ&A 保健省(ポルトガル語)

Pdfブラジル保健省ホームページ

Pdf感染発生連絡③ 3/20

Pdf感染発生連絡② 3/17

Pdf感染発生連絡① 3/11

 

______

「ブラジル労働法のポイント」
(表紙クリックで内容表示)

Pdfブラジルのポテンシャル

(麻生元総理との意見交換会)

 

→ バックナンバー

Pdfブラジル概要資料