2018年初め4か月間の貿易収支は、前年同期比僅か6.0%増加の201億ドルの黒字計上に留まり、今年の貿易収支の黒字予想の670億ドルは、500億ドルへの下方修正を余儀なくされると商工サービス省(MDIC)輸出振興担当のHerlon Brandão取締役は説明している。
今年初め4か月間の輸出総額は前年同期比7.7%増加の742億900万ドル、輸入総額は経済回復に伴って製造業部門向け資本財並びに消費財の増加が牽引して14.5%増加の542億900万ドルを記録している。
今年初め4か月間の部門別輸出では、完成品輸出が前年同期比34.8%と大幅増加、半完成品は4.2%増加、第一次産品は僅か2.6%増加。一方部門別輸入では、燃料・潤滑油部門は34.8%増加、資本財は23.2%増加、消費財は17.1%増加、中間財は9.1%増加している。
特に今年初め4か月間の輸入で特筆されるのは、2017年12月31日で終了した自動車技術革新政策(Inovar Auto)の代替の新たな政策案Rota2030が、2018年1月1日から実施される予定であったにも関わらず、未だに実施されていない影響で、輸入自動車は、前年同期比64.3%増加の13億1,700万ドルを記録している。
今年4月の輸出総額は、前年同月比マイナス3.4%の199億3,000万ドル、そのうち第一次産品は、マイナス2.9%の102億ドル、半完成品は、マイナス2.7%の23億9,000万ドル、完成品は、マイナス4.0%の68億8,000万ドルを記録している。
前記同様に輸入総額は10.3%増加の137億9,000万ドル、そのうち資本財は36.2%増加の17億7,000万ドル、中間財は6.3%増加の84億5,000万ドル、消費財は12.2%増加の20億2,000万ドル、燃料・潤滑油は6.3%増加の15億4,000万ドルを記録している。
今年初め4か月間の燃料・潤滑油の貿易収支は、石油の国際コモディティ価格の上昇に伴って25億ドルの黒字を計上、特に1日当たりの原油・燃料の平均輸出は19.0%増加の93億5,400万ドル、輸入は24.6%増加の68億5,400万ドルを記録している。(2018年5月3日付けヴァロール紙)