2018年2月の貿易収支は、輸入の増加比率が輸出の増加比率を上回ったにも関わらず、内需拡大が牽引して49億ドルの黒字を計上、2月の貿易収支黒字は、2月の月間記録を更新している。
2月の輸入増加では特に自動車輸入が、2017年12月31日で終了した自動車技術革新政策(Inovar Auto)による輸入関税撤廃で前年同月比86.8%増加の5億7,100万ドルを記録していた。
2月の輸入増加は、自動車技術革新政策(Inovar Auto)終了に伴う自動車の輸入急増以外に、経済回復に伴う国内需要増加が牽引していると商工サービス省(MDIC)のHerlon Brandao氏は指摘している。
2月の輸入総額は前年同月比13.7%増加の124億800万ドル、輸出総額は石油・天然ガス開発用プラットフォーム輸出が15億ドル計上して11.9%増加の173億1,500万ドル、貿易収支黒字は7.7%増加の49億ドルを計上している。
また今年1月並びに2月の輸出総額は、前年同期比12.9%増加の342億8,300万ドル、輸入総額は15.1%増加の266億700万ドル、貿易収支は77億ドルで記録を更新している。
2018年の貿易収支は、国内景気回復に伴って輸入比率が輸出比率を上回ると予想されているために、昨年の670億ドルの黒字を25%下回る500億ドル前後に留まると予想されている。
また今年の石油派生品の貿易収支は約40億ドルの黒字をMDICのHerlon Brandao氏は予想、今年初め2カ月間の石油派生品の貿易収支は、昨年同期の18億600万ドルの黒字を大幅に下回る8億8,700万ドルの黒字を計上している。
今年初め2カ月間の輸入総額は、前年同期比15.1%増加の266億700万ドル、そのうち資本財は17.2%増加の26億9,000万ドル、中間財は8.4%増加の159億2,000万ドル、消費財は20.2%増加の41億7,000万ドル、石油派生品は43.6%増加の38億1,000万ドルを記録している。
また今年初め2カ月間の輸出総額は、前年同期比12.9%増加の342億8,000万ドル、そのうち第1次産品輸出は1.4%増加の143億5,000万ドル、半完成品は48億7,000万ドル、完成品は32.9%増加の141億8,000万ドルを記録している。(2018年3月2日付けヴァロール紙)