2017年のブラジルのアルゼンチン向け輸出は、2015年12月に就任したマウリシオ・マクリ大統領の開放経済政策などの要因で前年比31.5%と大幅増加、中国の輸出増加率17.5%を凌駕、中国に奪われたマーケットシェア奪回に繋がっている。
2016年のブラジルのアルゼンチン向け輸出に占めるブラジルのシェアは24.6%であったが、2017年は36.9%に上昇した一方で、前記同様に中国の輸出シェアは、18.8%から18.4%に減少している。
2016年のブラジルのアルゼンチン向け輸出は4.4%増加した一方で、中国のアルゼンチン向け輸出は11.0%と二桁台の減少を記録、2016年~2017年のブラジルの輸出シェアは5.0%上昇した一方で、中国のシェは1.3%減少している。
2017年のブラジルからアルゼンチン向け自動車輸出は、前年比43.3%増加の48億5,000万ドルを記録して、アルゼンチン向け輸出の27.0%を占めていた一方で、中国のアルゼンチン向け自動車輸出は8,300万ドルに留まっていた。
2017年のブラジルのアルゼンチン向け輸出総額は、前年比31.5%増加の179億9,000万ドル、前記同様に中国は17.5%増加の123億3,000万ドルに留まっている。
2017年のブラジルのアルゼンチン向け輸出の内訳では、資本財輸出は、前年比40.1%増加の41億1,000万ドル、前記同様に中国は26.4%増加の39億5,000万ドル、中間財は25.2%増加の48億3,000万ドル、11.1%増加の28億9,000万ドルであった。
また前記同様にブラジルの資本財向けパーツやアクセサリー輸出は、14.8%増加の27億1,000万ドル、中国は5.8%増加の30億ドル、消費財は27.6%増加の13億5,000万ドル、中国は27.5%増加の24億ドル、自動車輸出は43.3%増加の48億5,000万ドル、中国は102.4%増加の8,300万ドルとなっている。
2017年のブラジルの対アルゼンチンの貿易収支は、82億ドルの黒字を計上した一方で、昨年のアルゼンチンの貿易収支84億ドルの赤字の大半をブラジルの貿易黒字が占めている。(2018年2月6日付けヴァロール紙)